身元保証の事例その7

身元保証

事例その7 新潟市 T様(80歳)

きっかけ:木戸病院地域連携室よりご連絡

当時の状況:

  • 胃がんステージ4、余命1か月
  • ご主人他界
  • 生活保護
  • 秋田出身
  • 家族30年以上疎遠

2022年7月
アパートの玄関先で倒れていたところを、家賃回収に来た不動産屋の社員が発見、119番し木戸病院へ救急搬送。そのまま緊急入院になり、地域連携室より当社へ相談の連絡がくる。

2022年8月
入院中に胃がんステージ4が判明する。一カ月の余命宣告を受ける。
本人の希望により延命措置を行わず、痛みのないケアを希望。
Tさんとリモート面談をしターミナルケアを行う施設へ入所を行うため打ち合わせをする。
生活保護課担当者、地域包括支援センター、病院担当看護師、地域連携室担当者、当社参加で病院にてカンファレンスを行う。

2022年9月
生前契約基本契約書を契約して頂く。通帳などをお預かりし財産管理も行う。戸籍回収にて、長男長女の存在を確認。Tさんの話では30年以上連絡をとっていないとのこと。保護課の担当者が連絡するも連絡がとれないとのこと。

賃貸しているアパートの解約を進める。残置家財の処分と一部保管の打ち合わせをTさんと行う。生前整理の実施。ガス水道電気の解約を代行。固定電話(KDDI)の解約手続きも代行。アパートの解約については、生活保護課と打ち合わせしながら、解約手続きを行う。9月30日に明け渡し予定として、進めていくことになる。

生前整理開始。
タンス、服、布団等、生活品全て整理。アルバム他一部保管以外全て廃棄。仏壇はお焚き上げのため一時お預かり。
アパート整理中に借金負債回収機構、アコム、セゾンクレジット等の催促状が見つかる。他にショッピングクレジットなどの支払いも滞っており、総額150万円以上になる。Tさんに確認するも「よくわからない」と返事を受ける。

認知症の可能性がでてくる。
保護課の担当者が長男・長女に連絡とれないのに、借金があるとなると、尚更連絡はとれないでしょう。とTさんに伝え、ご理解頂く。
10年以上喫煙されたアパートなので、エアコンや照明器具、壁や障子など全てが茶色くなっており、全て廃棄になる。そのため長期間賃貸の経年劣化を除いても、現状復帰にはかなりの費用がかかると予想される。
アパートを受け渡す。認知症が進んでいる為、自立での住まいは不可能と判断。胃がんステージ4もありターミナルケア施設へ転居するためのリモートで打ち合わせをTさんと行い理解を頂く。

2022年10月
ターミナルケア施設へ入所する。身元保証契約を頂く。住民票を当社へ移動手続きを行う。衣類・寝具、介護用品等、当社のストック品を提供。